「目黒」にこんなものがあった!

出典:目で見る目黒区の100年
出典:目で見る目黒区の100年

≪目黒をぶらっと散歩(3)≫

 

1.目黒競馬場跡(正式には東京競馬倶楽部競馬場)

 

明治40年から昭和8年まで(一時中断あり)、現在の下目黒に競馬場がありました。

 

当時の競馬は上流階級の遊びで、特に一等館(上流階級の客が利用した見物席)は、羽織・袴、またはシルクハットをかぶり、正装した人しか入場できませんでした。

その服装を借りるため、目黒駅付近に借り着屋もあったほど。

 

競馬が終わると、足を冷やすため、目黒川に競走馬が来たらしいです。

 

今は、おしゃれな大人が闊歩する街「目黒」。

江戸時代は庶民の行楽地、明治~昭和の時代は競馬場で、大人の行楽地だったようです。 

 

5/13(日)の「ぶらっと散歩(目黒)」ではそれらの痕跡を辿ってあるこうと思っています!

 

 


2.東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)

 

昭和8(1933)年、朝香宮鳩彦王(あさかのみや やすひこおう)により建てられました。

 

(その歴史)
鳩彦王は、陸軍大学校勤務中の大正11(1922)年から軍事研究のためフランスに留学しました。

そこで、交通事故に遭い、看病のため渡欧した允子妃殿下とともに、1925年まで長期滞在します。

 

その間、同地で開催されたアールデコ博覧会への訪問が きっかけとなり、同博覧会で活躍していたアンリ・ラバンに、この邸宅の内装デザインを依頼することになりました。

 

その後、鳩彦王が皇籍を離脱されたあと、1947~1954年にかけて、外務大臣を兼務した内閣総理大臣 吉田茂が、外相公邸、首相公邸として使用します。

 

昭和30(1955)年~49(1974)年まで、 国賓、公賓の迎賓館[白金迎賓館]として、赤坂迎賓館開設まで使用されました。

 

昭和58(1983)年、東京都庭園美術館として一般公開され、 現在に至っています。

 

アール・デコ時代の絵画や工芸品、家具などが見られ、当時の雰囲気を感じることが出来る貴重な空間です。

 

もしも、鳩彦王がフランスで交通事故に遭っていなかったら、この朝香宮邸はなかったかもしれません。。。

 

 


三沢初子像
三沢初子像

3.正覚寺

 

元和5(1619)年に日栄上人によって開かれた日蓮宗の寺院で、仙台藩伊達家との関係が深かったようです。

 

4代藩主綱村の生母である三沢初子が、我が子の武運長久と子孫繁栄を祈り、目黒の正覚寺に帰依し、客堂や庫裡等は初子の邸宅が寄進されて建てられたと言われ、初子が信仰する鬼子母神像も安置されています。

 

初子は「伊達騒動」として知られる歴史的事件、歌舞伎では『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の登場人物 政岡のモデルと言われています。

綱村の父親である3代藩主綱宗は「遊蕩にふけるダメ殿様」として幕府から強制的に隠居させられました。

後を継いだのが綱宗の息子 亀千代(後の綱村)、その時、わずか2歳。

 

この事件の裏には、伊達家を乗っ取ろうとする家臣の陰謀がある様子。

幼い亀千代の後見役となった大叔父の伊達宗勝と家老の原田甲斐が権力を握り、それに反対する伊達一門との間で対立が勃発。

亀千代も危うく毒殺されそうになります。

 

ついに騒動は幕府の裁きを受けることに。

しかし、その審問の控えの間で斬り合いとなり、この事件に関連する人物がことごとく死んでしまいました・・・。

 

結構むちゃくちゃな話なんですが、この「3代藩主伊達綱宗」は私のぶらっと散歩ではよく出てきます(笑)。

吉原探訪では高尾太夫との関わり、御茶ノ水散歩でも幕府から命じられた「礫川堀の普請お役」の話など、頻繁に登場いただく重要人物です。

これからも、いろんな場面で登場いただくと思いますので、覚えておいていただけると幸いです!

 

 


4.海福寺 

 

宗祖隠元禅師が万冶元(1658)年、深川に開創、上落合にあった廃寺の泰雲寺を合寺し、明治43(1910)年、当地へ移転してきました。

 

 (1)武田信玄の屋形に置かれてあったと伝えられる九層の塔「江戸名所図会より」 

   

 (2)文化四年永代橋崩落横死者供養塔及び石碑

          文化4(1807)年の深川富岡八幡宮大祭の時に起こった、永代橋崩落事件の死者供養のために建てられたものです。

 

(3)四脚門(よつあしもん)(区指定文化財)

    四脚門は明治後期に新宿区上落合の泰雲寺(現在は廃寺)から移建したものです。

 

 


5.「ピッツェリア ベントエマーレ」で前菜の試食をしてきました! 

 

一人でピザを食べると、量が多すぎて、他に何も食べられないので、今回は前菜のみの試食です。

 (1)前菜の盛り合わせをハーフ(1人前)

   どれも美味しいのですが、特に、もっちもっちとした食感がなんとも言えない不思議なものが絶品(名前を聞いたのですが、覚えられませんでした(笑)。

 

 (2)グリーンアスパラのオーブン焼き 目玉焼き添え

    バターと塩味が効いたアスパラガスにチーズがたっぷりかかったオーブン焼き。

    目玉焼きのトロトロの黄身にアスパラをつけながら食べると、まろやかさが増して旨みがアップ。

 

 (3)イタリアのビール「モレッティ」

    フルーティーな感じで軽いビール。イタリアンには合います。

 

このお店はミシュラン ビブグルマンを獲得したピザの名店。

5月13日には、前菜、ピザ、飲み物は各自でお好きなもの選んでもらいますので、ミシュランの味をじっくり楽しんでいただけたらと思います!