ぶらっと築地 レトロ散歩(下見)

1.築地本願寺と築地の歴史

 

元和3(1617)年、浅草横山町に建立されたが、明暦3(1657)年の明暦の大火で本堂を焼失。

その後、幕府が区画整理のため、代替地として用意したのが八丁堀沖の海上でした。

そこで佃島の門徒が中心となり、本堂再建のために海を埋め立てて土地を築き(この埋め立て工事が地名「築地」の由来)、延宝7(1679)年に再建されました。

 

そうか、この築地本願寺が「築地」の誕生に大きく関わっていたんだなぁ。

 

 


2.勝鬨橋

 

昭和15(1940)年に隅田川最下流に架けられた日本で初めての双葉跳開橋です。

 

隅田川上流には造船所や大型倉庫があったため、船舶の通行ができるように、中央径間が「ハ」の字に開く可動橋として設計され、当時は東洋一の規模を誇りました。

 

航行する大型船舶がなくなったことや交通量の著しい増加などの理由で1970年11月29日を最後に開閉が停止となりました。

 

一度、橋が「ハ」の字に開くところを見たかったなぁ。

 

 


3.アメリカ公使館跡

 

明治8(1875)年から同23年にかけて、この地にアメリカ大使館が置かれていました。

 

記念碑は5基あり、十三星、鷲、盾など当時のアメリカ合衆国を象徴するデザインが彫られています。

 

アメリカ公使館は、この地に移転される前は、2017年9月にぶらっと散歩で歩いた「麻布十番 善福寺」にありました。

 

 


4.ガス街灯の柱

 

コリント式の鋳鉄製の柱は明治末期のものと推定されています。

 

明治初期には夕方になると、点火手が長い棒の先に点火具をつけて、点火してまわり、明け方にはガスのバルブを閉めて消して歩いたらしいです。

 

東京のガス事業は明治7(1874)年に始まり、当時、ガス灯は異国情緒あふれる外国人居留地の風物詩で、文明開化の象徴でした。

 

築地は東京における「文明開化」発祥の地だったんですねぇ。

 

 


5.カトリック築地教会聖堂

 

明治7(1874)年、外国人居留地内に作られた教会。

 

同11年に建てられた聖堂は関東大震災で倒壊したため、昭和2(1927)年、ギリシア神殿パルテノン形式の聖堂が建てられました。

 

今見ても、荘厳な雰囲気を醸し出しており、当時の居留地の雰囲気が感じられます。

 

 


6.聖路加国際病院と第二次世界大戦

 

明治34(1901)年、外国人居留地だった東京・明石町の病院を、プロテスタント教団・米国聖公会が派遣した弱冠26歳の宣教医師、ルドルフ・B・トイスラーが買い取り、聖路加病院として創設しました。

 

昭和18(1943)年6月15日付で、当時の政府からの指導により、「大東亜中央病院」に病院名が変わりました。

 

病院の玄関脇に置かれた「神の栄光と人類奉仕のため」と刻まれた定礎石も撤去を要求されたが、固定されていたため、代わりに、その上を薄い御影石で覆ってくぎ付けにして隠したそうです。

 

聖路加国際病院の周辺は、戦時中、空襲を受けませんでしたが、それにはこの病院が関わっていると言われています。

その点については、12月16日の「ぶらっと東京食べ歩き 築地」の時にエピソード含め、ご説明しますのでお楽しみに(笑)。

 

 


7.大宗旅館

 

築地に唯一残る築80年の日本家屋の旅館。

 

となりにアパホテルがあり、ビルの谷間にはさまれて、ここだけが昭和にタイムスリップした感じ。

 

 


8.昭和レトロな建築物

 

この辺りには銅板建築が残っています。

銅板建築とは、昭和初期に作られた住居兼商店で、外壁に銅板を貼ってある古いタイプの建物のこと。

 

上の写真の家は、奥でつながっており、ちょっと不思議な構造になっています。

 

下の写真はお風呂屋さんだった建物、しかし、今はやっていないようです。

 

このような雰囲気のお風呂屋さんがあれば、是非、入ってみたいものです。

 

 


9.タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)

 

中央区は昭和22(1947)年3月15日に誕生。

誕生の年は終戦後2年で、まだ廃墟の中から復興に向けて立ち上がっている状況でした。

日本はいまだ連合国の占領下にあり、中央区内の多くの施設が接収されたままでした。

 

しかし、日本の主権回復後、経済は復興し、やがて高度経済成長期を迎えます。

次々と高層ビルが建設され、昭和39(1964)年の第18回オリンピック東京大会開催を契機に、新幹線・高速道路網が整備されました。

また区内において地下鉄が相次いで開通する一方、河川の埋め立てによって水上運輸・交通は衰微するなど、まちのインフラ・景観は大きく変化しました。

 

当施設では、写真資料を中心にこのような中央区の発展と変化の様子が見られます。

 

 


10.築地 食べ歩き「もろこし揚げ」

 

築地食べ歩きグルメの中でも、見た目インパクト大の「もろこし揚げ」。

 

表面はびっしりコーンの粒で覆われて、内側のさつま揚げ部分にもコーンがたっぷり。

 

ガブリといくと、つぶつぶコーンの甘さが際立ち、次いで、魚のすり身で出来たさつま揚げ部にはうまみ成分たっぷり。

 

1つ食べると、結構、お腹いっぱいになります(笑)