ぶらっと「青梅」昭和レトロ散歩

1.昭和の街「青梅」

 

新宿から中央線で1時間ちょっと。

ここは、れっきとした「東京都」です。

 

青梅駅に着くと、いきなりホームの待合室がレトロ感満載。

 

木造の壁に昭和30年代の古い映画の看板が掲げられています。

今風のデジタル画像ではない「手書き」が魅力的。

 

駅入り口には天才バカボンのパパの像。

この街には漫画家の赤塚不二夫さんの関連する施設もあるのです。

「それでいいのだ!!」

 

 


2.青梅駅通路

 

通路にも昭和の映画の看板がいっぱいです。

 

これらは、かつて青梅に映画館があった頃、映画看板を手掛けていた看板絵師「久保板観」氏によるものです。

(現在は映画館はありません)

平成5(1993)年に開催された「青梅宿アートフェスティバル」で約20年ぶりに映画看板を手掛けたのがきっかけだったそうです。

 

浅田次郎原作の「鉄道員(ぽっぽや)」

高倉健の渋ーい演技と亡くなった娘役の広末涼子が良かったですねぇ。

 

ちょっとおしゃれな映画「ティファニーで朝食を」

オードリーヘップバーンを始めて観た時、思わずファンになって、映画雑誌「スクリーン」を購入したことを思い出しました。

それ以降も映画雑誌を毎月購入していました。

 

また、映画音楽も好きになり、LPレコードもよく買いました。

「太陽がいっぱい」「慕情」といった映画音楽が特に好きでした。

 

 


3.青梅駅舎

 

大正13(1924)年、 旧青梅鉄道本社ビルとして建てられた青梅駅舎。

当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの3階建てで、地下街もあったようです。

 

現在では当たり前の駅ビルの ”はしり” でしょうか。

 

 


4.バス停留所

 

青梅ではバス停留所も、昭和レトロな風景として、馴染んでいます。

 

 


5.昭和レトロ商品博物館

 

昭和の時代にあった懐かしい「菓子・飲料・雑貨・文具・くすり・・・)の商品パッケージがいろいろとあります。

何やら昭和の駄菓子屋さんに来たようです。

 

2階には「雪女の部屋」があります。

小泉八雲「雪女」舞台となったのが青梅のあたりだとか。

 

「黄金バット」の紙芝居

当時の紙芝居のオッチャンは紙芝居をやるだけでなく、水あめや抜きゲームの販売もやってましたね(笑)。

 

 

 


6.昭和幻灯館

 

こちらには、昔の青梅のジオラマがいくつか展示されています。

ノスタルジックな感じが胸にキューンときますね(笑)

 

また昔のブロマイドなんかも置いています。

 

 


7.カフェ ころん

 

築60年を越えた廃屋をボランティアを募ってリフォームしたシェアカフェ。

オーナーはシフォンケーキの専門店もこちらでやっています。

 

日替わりで店主が変わり、それぞれ自分のやりたいお店をやります。

カフェなどを新規にやりたいと思っても、自分でスペースを借りてやるとなると初期投資や毎月のコストも大変です。

ここはそのような方に、まずは「1日店主を経験してもらう」ってことらしいです。

 

オーナーのコンセプトは「青梅で自営業を始める人を増やしたい」ということ。

このような形の街おこしもあるんですね。

 


7.昭和の居酒屋「銀嶺」

 

路地の向こうに見える赤ちょうちん「おでん 銀嶺」

相当渋ーいお店のようだ。

 

どうしようか迷ったが、”えいっ” と暖簾を開けて入ってみると、女将さん一人と先客が一人。

お馴染みさんのようで、雨が降ってきたので、傘を借りて、そのままお帰りになった。

 

それから女将さんと二人きりでゆったりとした ”昭和の時間” を過ごしました。

 

「ここは酒場放浪記に出てくる感じですね」と言うと

何と、3年ほど前に、本当に吉田類さんが、スタッフと一緒に来て、撮影をしたとのこと!

 

「ちょうどお客さんの席に吉田さんが座ったんですよ。あの番組では、普通、他のお客さんに乾杯とかして回るでしょ。でもここは狭いでしょ。だから全く動けなくてね。」などとその話で盛り上がった。

 

こちらは何年くらいやっているのですかと聞くと

「そうねぇ、70年近くかしら。昔、この辺りは織物(ふとんのカバーのようなもの)で景気が良くてね。花街には料亭があって、芸者さんもいっぱいいて、にぎやかだったの。でも今はこんなありさまでね」

 

それにしても渋すぎる「値段表」

これ、いつ頃書いたものなんだろう、合ってるのかな??

 

こちらの名物のおでんと地元のお酒「澤乃井 純米吟醸 蒼天」をいただきながら、あっと言う間の2時間だった。

 

青梅でディープな昭和を味わいたいなら、是非訪れるべき名店です。