「三軒茶屋」をぶらっと散歩

三軒茶屋駅の交番前にあった看板
三軒茶屋駅の交番前にあった看板

1.三軒茶屋の名前の由来

 

江戸時代、神奈川県丹沢の大山のある阿夫利神社へ

雨乞いに行く大山詣が流行し、多くの人の通行があった

 

その道中、大山道の本道(旧大山道(本道)[現 世田谷通り]と

新大山道(近道)[現 玉川通り(R246)]の分岐点に

①信楽(後の石橋屋、石橋楼)

②角屋

③田中屋

の三軒の茶屋があった

 

ここを、休み処の目標に「三軒茶屋」と呼ばれ出したのが始まり 

 


2.①信楽の跡地

 

信楽の後の石橋楼は

「茶寮イシバシ」と名を変え、

1階は洋食喫茶、2階は洋食宴会場だったようです

しかし、昭和20年4月、建物強制疎開令により閉店

 

現在は、何とカラオケ店に変わっていた

全く、当時の面影を残すものは何もなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


3.②角屋の跡地

 

角屋は明治に閉店

 

現在はカメラ屋さんに変わっていた

 

お店の方に

「こちらはその昔、三軒茶屋にあった角屋という茶屋の跡地ですか」

と聞いてみると、そのようだった

 

こちらも残念ながら当時を偲ばせるものは

何もなかった・・・

 


4.③田中屋の跡地

 

火災で消失されたとされる「田中屋」は

現在、「田中陶器店」として

当時とほぼ同じ場所で、営業している

 

残念ながら、お店の方がいなかったので

詳しいことを聞くことは出来なかった

 

でも、何となく面影が残っている場所に

たどり着くことが出来て、ちょっぴりうれしかった

 

 


5.世田谷観音 ①

 

三軒茶屋駅から徒歩20分の場所にある

昭和26年に建立された比較的新しいお寺

 

せたがや百景にも選ばれていて

都心にありながら、そののどかな風景は心を和ませる

 

毎月第二土曜日には朝市が開催されていると聞く

 

その他、色々なイベントも開催されているようで、

地域に密着したお寺のようだ

 

しかし、こちらには他の寺とは違った場所がある

 



6.世田谷観音② 「特攻観音堂」

 

ここには戦時中、若き命を捧げた6418柱の

特攻隊員英名が奉蔵されている

 

 


7.世田谷観音③ 神州不滅特別攻撃隊之碑

 

[碑文]

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第二次世界大戦も昭和20年8月15日
祖国の敗戦という結末で
終末を遂げたのであるが、

終戦後の8月19日午後2時、
当時満州派遣第16675部隊に所属した
今田均少尉以下10名の青年将校が、

国敗れて山河なし
生きてかひなき生命なら
死して護国の鬼たらむと
又大切な武器である飛行機を
ソ連軍に引渡すのを潔しとせず、

谷藤少尉の如きは
結婚間もない新妻を後に乗せて、

前日に二宮准尉の偵察した
赤峰付近に進駐し来る
ソ連戦車群に向けて、
大虎山飛行場を発進
前記戦車群に体当り
全員自爆を遂げたもので、

その自己犠牲の精神こそ
崇高にして永遠なるものなり

此処に此の壮挙を顕彰する為
記念碑を建立し、
英霊の御魂よ永久に安かれと祈るものなり

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碑にあった谷藤少尉と奥さんの話は

「妻と飛んだ特攻兵(豊田正義)」(角川文庫)

に詳しく書かれている

 

その本によれば、1945年8月19日

夫は特攻服、奥さんは白いワンピース姿で

一緒に乗り込んだ飛行機は満州の空に向けて

飛び立ったそうです

 

 


8.世田谷観音④ 鳴き龍

 

本堂に向かって立ち、

鳴き龍の真下で手を叩くと

龍の鳴き声が聞こえます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天井に鳴き龍
天井に鳴き龍

9.世田谷観音⑤ 旧小田原代官屋敷

 

 旧小田原藩代官屋敷だったものを移築した

寄棟造り瓦葺ですが、当初は茅葺だったようです

 

世田谷観音には、その他にも

見どころがたくさんあるので

一度訪れる価値はあると思う

 

 

 


10.三軒茶屋のディープな居酒屋

  (昭和の香り漂う三角地帯の飲み屋)

 

さて、雰囲気は全く変わって、

三軒茶屋のランドマーク三角地帯へ

 

終戦直後にバラックの商店街が出来て

このような形態に進化してきたようだ

 

初めて入ると間違いなく「迷子」になる(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 


11.スズラン通りの異空間「味とめ」 

 

三角地帯の反対側にあるすずらん通り

その中でもかなりディープな居酒屋を発見

 

のれんが中途半端にかかっていて

外からでは、お店が営業中なのか分からない・・

 

恐る恐る扉を開けて「やってますか?」

カウンターで仕込みをやっているおばちゃんが
「やってるよ、こっち座んな」

 

店内を見れば、若いカップルのお客さんが

どうやら営業中らしいが、

どう見ても営業中に見えない雰囲気

 

まあ、しょうがないと度胸を決めて座る

 

メニューのスゴイ数に圧倒される
また書いてある紙が超古い
こりゃ何十年も前に書いたものに違いない

 

名物を聞くと、いわし料理らしいので、それを頼んだ

イワシが出てくる前に小鉢がなんと5皿も

この後、何が起こるのか・・・

 

女将さんといろんな話をしているとイワシ揚げがきた

口に入れると外がパリッ、中がふわっ
下味がしっかりして、なかなか美味い


隣の若者たちから
「この店は有名でよくTVに出るんですよ」と聞いた

 

本当だ、色紙の数がスゴイ

 

おしゃれなカフェとは全く逆
三軒茶屋、実に面白い

 

女将さんと記念撮影して店を出た(写真/SNS OK)

 

次回、来たときは、じっくり腰を落ち着けて

女将さんの話を聞いてみたい