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天空の城「備中松山城」をぶらっと散歩

1.天空の城「備中松山城」

 

ずっと前から一度登ってみたいと思っていた

 

50年以上前、今は亡き父に

車で連れて行ってもらった記憶が、

かすかにあった

 

また大河ドラマ「真田丸」のオープニングに

使われた城だと聞いてますます行きたくなった

 

天空の城と言えば、他にもあるが、

天守が残っている山城は珍しい

 

これは見に行かなくてはなるまい

 

 

 

 

 


2.備中高梁(びっちゅうたかはし)駅

 

倉敷から伯備線で約40分

実は生まれて初めて「伯備線」に乗った

山間の景色を眺めながらの電車旅もなかなかいい

 

備中高梁駅に到着

 

駅ビルにきれいで立派な図書館があるではないか

 

中に入ってみた

スターバックスはあるし、図書館だけでなく

本屋さんも入っている

 

観光案内もあったので備中松山城への行き方を聞いた

 

今の時間だとタクシーで

8合目(ふいご峠)まで行くしかないらしい

そしてそこから山道を25分ほど

徒歩で登るとのこと

 

結構大変そうだが、ここまで来たからには

行くしかあるまい!!

 


3.山田方谷(ほうこく)

 

駅前に「山田方谷」の説明があった

方谷はこの地に生まれ、

幕末から明治初期に活躍した財政再建の神様

と言われている

 

当時の松山藩は財政破綻しているような状況だったが

これを立て直した稀代の藩政改革者、

さらには江戸幕府最後の将軍徳川慶喜のもとで

幕府筆頭老中を務めた藩主板倉勝静の顧問役として

天下に名を馳せた

 

現在の日本もこのような人材 がいれば・・・


4.ふいご峠

 

駅前からタクシーで約10分

8合目(ふいご峠)に到着

 

 


5.山道をなめていた・・・

 

軽い気持ちで登ってみたものの、

夏の一番暑い日に、これは結構きつい・・・

 

時々、降りてくる人にすれ違う

「お疲れ様」という挨拶が自然にでる

 

まだかまだかと思いながら頂上を目指す!!

 

 

 

 



6.「大手門跡」に到着

 

ふいご峠から山道を約20分歩くと

素晴らしい「石垣」が見えてくる

 

「これはスゴイ!!」

大変な道のりを歩いてきた価値がある

 

天然の岩盤の上に石垣を築き

さらに土塀が建っている

 

よくこんな山の上に

このような城を建てたものだ、

感心する・・・

 

どうやって資材を運んだのだろうか?

現代においてもこれを修理するのは

どんなに大変だったか・・・ 


7.土塀

 

土塀の一部は現存のもので

残り半分は復元されたものだとか

 

何やら時代劇に出てきそうな雰囲気で

ワクワク感満載。。。


8.天守

 

山城の中でも、最も高いところに

天守が現存する(約430m)

 

2層2階の山城だが、

3層に見えるようにデザインされている 

 

 


9.解体修理前の天守

 

こんな状態からの修理は

大変なことだったと想像できる

 

地元の学生も資材の運搬を手伝ったらしい

 

本当に地元の方たちの熱い気持ちが

この城を復活させたのだと思う

 

 

 

 


10.大義であった

 

真夏の登城、本当に大義であった(笑)

 

 

 

 

 

 


11.武家屋敷 

 

備中松山城を出て、備中高梁駅までの途中に

武家屋敷が残る町並みがある

 

路地の両脇には白壁の長屋門や土塀が続き

当時の面影が残っている

 

2軒の武家屋敷が公開されていて、見学可能だ

 


12.頼久寺庭園

 

関ヶ原合戦後、徳川家の代官として

小堀正次が松山城に入城

 

正次の急死によりその子 政一(遠州)が継承

 

その頃の松山城は備中兵乱後で荒廃していたため

遠州はこの頼久寺を仮の宿としていた

 

本庭園はその頃の遠州による作庭で

枯山水式庭園が見事である

 

 

備中高梁には松山城をはじめ、

多くの名所旧跡があってなかなか面白い

 

特に雲海の中に浮かぶ松山城は

秋後半から冬にかけての

寒い朝に見られるそうである

 

またその頃に来て、天空の城を見てみたい!