代官山～渋谷でレトロな街発見

２．明治末期の神泉弘法湯

今弘法と言われた僧が弘法大師の像を

背負ってこの場所に現れ、土地の人に

施し湯をしたことが起源と言われる

明治時代、弘法湯に料理旅館「神泉館」が

併設されると、花街円山が形成された

近所の方にお話を伺うと、

「当時、このあたりは三味線の音が聞こえてね、

　芸者さんもたくさん歩いていて、粋な街だったのよ」

今ではすっかり変わってしまい、

レストラン、居酒屋、そしてラブホテルが並んでいるが、

路地に入るとその面影がある場所がある

何かほっとする光景である

写真出典：渋谷の記憶(渋谷区教育委員会)

４．大正１１年の西郷山

明治時代、西郷隆盛の実弟 西郷従道が、

郷里鹿児島に帰った兄の再起を願って、

当地付近を購入したが、

西南戦争で隆盛が没したため、

従道が別邸を造った

当時は６万平米の敷地に洋館・和館が建てられ、

池のある回遊式庭園はすばらしい眺めだった

いつしか人々はこのあたりを「西郷山」と呼びようになった

このあたりには山林や自然の小川が最後まで残っていたが、

昭和３(1928)年、箱根土地によって２８万５千坪の土地が

分譲されて、現在のような閑静な住宅街になっていった

写真の出典：渋谷の記憶Ⅱ(渋谷区教育委員会)

６．旧朝倉家住宅（２）　広間

朝倉虎治郎氏が公職にあった際

会合などに使用されていた

その後、この建物は中央馬事会、農林省を経て

昭和３９年から経済企画庁の渋谷会議所として使用されていた

平成１６年、国の重要文化財に指定された